知っておきたい生活保護受給までの流れ

生活保護の基礎知識

生活保護を受給するまでの流れを分かりやすく5つのステップでまとめてみました。

生活保護受給までの全体の流れ

  1. 相談・申請
    最初に、生活困窮者やその家族は、所在地の市区町村の福祉事務所や生活保護課に相談に行きます。相談では、自身の状況や困窮の理由を説明し、生活保護の申請手続きについての説明を受けます。
  2. 書類の提出
    申請には、本人や家族の基本情報、世帯構成、収入や資産の状況などを証明する書類の提出が必要です。免許証やマイナンバーカードなど身分を証明できるものを持参すると話はスムーズです。その他のものとして、銀行の預金通帳やキャッシュカード、年金手帳などあると良いですが、無い場合でも対応して頂くことはできます。提出する書類は市区町村の要件に基づいて異なる場合があります。
  3. 審査・調査
    提出された書類や説明を基に、市区町村の生活保護課は審査や調査を行います。審査では、申請者の経済的状況や困窮の程度を評価し、生活保護の受給資格を判断します。また、必要に応じて自宅訪問や医療機関への連絡などの調査も行われる場合があります。
  4. 受給決定・給付開始
    審査が終了し、申請者が生活保護の受給資格を有していると判断された場合、受給決定が下されます。受給決定後、給付開始までに数日から数週間かかる場合があります。給付開始後は、生活保護費が定期的に支給されるようになります。
  5. 定期的な再審査
    生活保護は定期的に再審査が行われます。再審査では、受給者の現状や収入・資産の変動を確認し、継続して生活保護を受ける資格があるかどうかが判断されます。再審査では、必要な書類の提出や面接などが行われます。

生活保護の申請にかかる時間

相談・申請において各市町村の福祉事務所の担当者によって、説明の丁寧さや時間が異なります。

生活保護の説明と面談、申請手続きの時間は約2時間程度です。

この時に家庭環境や生活保護を申請するまでに至った経緯を面接官に説明しなければなりません。

市町村によって面接官とケースワーカーと呼ばれる生活指導担当者と別れて説明やヒアリングを行われる場合もあります。

優しく丁寧に説明してくれる面接官もいれば、事務的で人を見下したような態度で接する面接官もいるため、1人で申請に行くことをあまりお勧めできません。

ケースワーカーによる家庭訪問

申請後にはケースワーカーによる家庭訪問が行われます。

日程は翌日から10日前後で決められ、家庭環境の確認と申請時のヒアリングで聞かれたことを改めて質問されます。

時間として1時間程度で終わります。

生活保護受給決定の通知

家庭訪問後、生活保護受給決定は14日を目安に正式な通知が出されます。

本人が知らずに、生命保険の返戻金があることが発覚した場合や生活保護費を上回る給与が振り込まれる場合など、生活保護が認定できない場合は担当ケースワーカーが14日を待たず教えてくれる場合もあります。

生活保護の申請から認定までにかかる日数

生活保護の申請から認定までにかかる日数は各市町村や担当ケースワーカーさんの抱えている仕事量によっても異なります。

北海道では1週間前後で生活保護の認定をされる報告もありますが、遅い市町村では申請から3週間前後かかる地域も報告されております。

受給までの日数を考慮して食費など最低限のお金を確保しておくことも大切です。

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ヤドカリ生活保護診断
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